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ROE

2024.11.13

ROE(Return On Equity)とは、株主資本利益率のこと。企業がどれだけの利益を株主資本で生み出しているかを表す指標です。ROEは、企業の収益性と効率性を評価する上で重要な指標の一つです。

ROEは、以下の計算式で求められます。

ROE = 当期純利益 ÷ 株主資本

ROEが高いほど、企業は株主資本を有効活用して利益を生み出していることを意味します。例えば、ROEが20%であれば、企業は100円の株主資本に対して20円の利益を生み出していることになります。ROEは、企業の業績を比較する際に役立ちます。また、投資家にとって、ROEは投資先を選択する際の重要な指標の一つです。

また実務でよく使用される計算式はディポン分析の方程式と言われ、以下の通りです。

ROE = 売上高当期純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ

 

①売上高当期純利益率とは事業の収益性を表し、計算式は以下になります。

 売上高当期純利益率 = 当期純利益 ÷ 売上高

②総資産回転率とは資産の効率性を表し、計算式は以下になります。

総資産回転率 = 売上高 ÷ 総資産

③財務レバレッジとは財政状態の案税制を表し、計算式は以下になります。

財務レバレッジ = 総資産 ÷ 自己資本

 

ROEが高いことが一概に良い訳ではありません。

例えばROEを高めるために財務レバレッジを高めることは有効ですが、それが経営をする上で最適な方法であるというわけではありません。圧倒的に成長できる経営者は自己資本比率を下げてレバレッジを効かせたり、投資や採用に積極的にお金を使い経常利益を下げることも選択肢の一つとしてありますが、経営を堅実にやっていくのであれば財務レバレッジを下げることで増える自己資本比率を上げていくことも大切です。

 

事業を行う目的は永続的に企業を成長発展させ、社員やお客さんを幸せにするためです。だからこそ経営者が目指すべき最低限の数字は、以下2つだと思っています。

①経常利益10%以上

②自己資本比率50%以上 

ROEから話は逸れましたが、経営を行う上でROEが絶対的な指標であるとは思わないでください。